麻雀と読書生活と

日本プロ麻雀協会のD2リーガーのブログ

ラノベ書評 『賭博師は祈らない』 著:周藤蓮

 お久しぶりです。そういえばブログをやっていたなぁ、と思って、

 最近読書の量がとても増えたので、読んだ本のレビューでもしていこうかなと考える次第。

 今回読ませていただいたのは、こちらの作品

 タイトル:賭博師は祈らない

 著:周藤蓮

 イラスト:ニリツ

 電撃大賞で見事金賞を受賞した作品で、魅力的なタイトルと麗しいイラストに目を惹かれ、購入を即断。

 いろいろ実生活がごちゃごちゃしてひも解くまでに時間がかかってしまいましたが、一度ページを開いてからは、世界観に引き込まれるかのようにするすると読み切ってしまいました。

 著者である、周藤蓮さんについてはの情報はグーグルを訪ねても、twitterが出てくるばかりだったのですが、イラストレーターである、ニリツさんの方は、pixivご自分のHPで2008年から活躍しておられるご様子。

 ところで、この本、実は僕が見つけた訳ではなく、さる友人からオススメされたのが事の始まりでした。

友人「18世紀イギリス/奴隷/褐色/賭博の属性が付いたラノベあるねんけど」

僕「読むに決まってるやん!」

という流れ、タイトルを検索して、表紙も見て購入を決定した訳です。

もうね、18世紀イギリス、奴隷の時点で読まない訳ないのに、それに加えて、褐色+賭博、って……

読むしかないじゃん!

という訳で、レビューは以下から始まります。多少のネタバレを含みますので、ご注意ください。

続きを読む

久々の更新。ライトノベルと麻雀のお話でも -人の可能性、AIの可能性-

 

 一カ月ぶりくらいの投稿になります。

 実生活がいろいろとバタバタしていたという言い訳で、どうぞご容赦ください。

 始めたての頃は、一日一回更新するぞー、なんて息巻いていたものの、気が付けば、一か月の空白です。ひらに、ひらにご容赦をば。

 さて、一か月ただただ忙殺されていたという訳ではなく、合間を縫ってちょこちょこ、本を読んだり、麻雀を打ったりしていた訳ですが、その中で、今回ちょっとお話したいものがひとつ。

 

 支倉凍砂先生原作、「WORLD END ECONOMiCA」という物語。

 

 

WORLD END ECONOMiCA (1) (電撃文庫)
 

 

 

 支倉凍砂先生といえば、知る人ぞ知る、「狼と香辛料」や「マグダラで眠れ」などを書かれた、電撃文庫の作家さんで、僕が大ファンでもあります。

 そんな支倉先生が、同人サークル「Spicy Tails」で制作された同人ゲームを、電撃文庫レーベルで書籍化した作品です。

 どんな話なのかとちらっとご紹介すると、

 

 いまよりもずっと先進的な時代において、人類はついに月に定住することを可能とし、いまや月面といえば、世界経済の最前線、と言われるほどにまで至った世界。

 月では、金融取引を通じて地球の資本を吸い上げ、それを元手に更なる発展を続けている……という物語の導入部分があり、

 そして主人公は、そんな月面において株式取引により巨万の富を得ようと奮起した少年ハル

 家出を決行し、しかしほどなくして居場所を失い、行きついた先は、月面においては希少なカトリック教会。そこで、寝食を確保し、再び投資の世界に舞い戻る。

 ……が、どうにも行き詰まりを感じ始めた頃、同じ教会に住み着くハガナという少女と出会う。実はその少女、天才的な数学者で、彼女の知恵を借り、なんとか行き詰まりを打破しようとするのだが……。

 

 という感じのあらすじです。

 

続きを読む

2017/05/03 三人麻雀の話 初心者編①

 

〇三人麻雀の話 初心者編①

 

 日本プロ麻雀協会に所属した身として、やはり自分もなにかしら世間様に対して、麻雀というものを通して、貢献していきたいと思う気持ちが、ふつふつと沸き始めた午後の昼下がり。

 さて、なにか書こうと筆を持つに至った次第ですが、麻雀の面白さ、楽しさ、知的ゲームとしての完成度は、他のお歴々が、すっかり解説されて、その上、書籍にまでしてしまっている訳ですから、こんな若輩者がいまさらそこに嘴を挟むのもいかがなもの。

 そういう訳で、じゃあ自分にしかできないことをしよう――と思って、考え付いたのが、やはり三人麻雀のこと。サンマ、三麻と呼ばれて久しいこの競技ですが、やはり知名度はいまひとつ。精々、「萬子がないんでしょ?」「北を抜くんでしょ?」程度の認識です。

 地方によってルールが微妙に異なったり、現在大阪で主流のサンマは天鳳でプレイできるものとはまた違ったものであることを、伝えていければ、と愚考する次第であります。

 

f:id:d_sow:20170415075855j:plain

 

続きを読む

2017/05/01 関西CRと身辺のお話

 

 おはようございます。月が変わって、5月が始まりました。

 テレビを見ると、新社会人が初任給をもらい、もうそんな時期かと遠い目をしております。

 さて、GWも始まり、世の社会人の皆様は、羽を伸ばしに伸ばし、しっぽを出しに出していることかと思いますが、僕は怒涛の連勤地獄……頑張っていきたいと思います。

 

続きを読む

2017/04/27 いろいろな麻雀のルール①

 

 お久しぶりです。ブログ開設当初は、毎日更新してやるぜー、

 とか考えてました。

 が、実際書いてみると、イメージを切り貼りしたりとか、文章を推敲したりとかで、2000文字足らずの文章でも、一時間近くかかる始末……。

 おかげでさまで、ここしばらく仕事が忙しく、まとまった時間が取れず、放置しておりました(言い訳)。

 

 〇今日は、麻雀のいろんなルールについて

 

 麻雀と一口に言っても、色々なルールがあります。

 ごく普通に流通している、関東式フリー麻雀や、関西式三人麻雀、広島式三人麻雀、アルシアル麻雀や、中国麻雀……etc

 中には、手牌を17枚使ってする麻雀もあるくらいですから、実に多種多様です。

 例えば、関西――特に大阪では三人麻雀が主流ですが、雀荘が変われば、細かいところでルールが違う。そしてまた、プロ団体において、独自のルールを設けています。

 

 例えば、

 

 日本プロ麻雀協会……25000点持ち30000点返しのウマが10-30。クイタン後付ありの、赤ナシルール。フリテンリーチ、フリテンツモ可能。リーチ後の暗槓は、待ちが変わらない限り任意。親は聴牌連荘

 

 最高位戦classic……30000点持ち30000点返し。ウマが4-12。クイタン後付ありの、赤なしルール。フリテンリーチ、フリテンツモ可能。リーチ後の暗槓は禁止。新カンドラ、裏ドラ、一発なし。ノーテン罰符なし。親は和了連荘。

 

 マーチャオ……25000点持ち30000点返し。ウマが10-30。クイタン後付ありの、赤は各1枚ずつ。フリテンリーチ、フリテンツモ可能。リーチ後の暗槓は任意。親は和了連荘。積み棒は、一本場ごとに1500or300点(*1)。手牌に赤牌を絡めて和了した場合、5000点分相当のご祝儀アリ。

 

 続いて三人麻雀もちょっと紹介。

 

 雀グルポケット……35000点持ち40000点返し。ウマが沈みウマで、40000点を超えない者に、-10が課され、トップに賦与されるクイタンなし完全先付。五筒、五索はすべて赤。華抜きドラ。フリテンリーチ不可、フリテン、同巡フリテンツモ可能。リーチ後の暗槓は任意。親は聴牌連荘。積み棒は、一本場ごとに1000点。

 

 僕がこの間訪れた雀荘……35000点持ち40000点返し。ウマが沈みウマで、40000点を超えないものに、-20が課され、トップに賦与される。クイタンなし完全先付。五筒、五索はすべて赤、北抜きドラ。北は、役牌としても扱い、他家の抜いた北をポンして、明刻として使える。フリテンリーチ不可、フリテン、同巡ツモ不可。リーチ後の暗槓は強制。親は聴牌連荘。積み棒は、一本場ごとに1000点。コシが入った場合、その種類の牌で和了、副露することはできない。(*2)

 

 五つほどご紹介。

 四人麻雀と三人麻雀は別ゲー、と言われるほどに、ルールが違いますが、実際のところ、四人打ちの中でも、相当ルールが異なるものも多いという所感。

 中には、四人打ち東風戦というルールもありますし、金五索というような、10000点分のご祝儀が発生するルールもあります。

 

 さて、ルールが違うということは、当然それに適応した打ち方も変わってくるというもの。赤があるから全ツッパ、みたいな戦術面でもそうですし、もっと大局的な、ドクトリンレベルでの変更も必要です。

 

 

 ――ところで、なぜこんな話を始めたのかというと、

 つい先日、久々のお休みなので、ちょっと外出しようと、電車に揺られてガタゴト。

 で、やってきたるは、当然雀荘。

 何軒かはしごするつもりだったので、一軒目はひとまず、前々から行こうと思っていた三人打ちのお店。

 全赤華アリ、の大阪では一般的なルール。僕も慣れたもので、三周ほど、特に何事も思うことなく遊戯、退店。

 

 次に行ったのは、四人打ちのお店。と、さっそく入って配牌をもらって思ったこと。

 

「あれ、なんか見慣れない牌がいる……」萬子? 知らない子ですね……

 

 七萬? なんだこれは、と本当に思いました。これは四人打ちだから萬子あるぞ、と念じながら入ったのにも関わらず。

 急いでスイッチを切り替えようにも、なかなかうまくいかないのが人間というもの。鉄チーの急所を、スルーしてツモった後に、なんで鳴かなかったんだと、後悔したり……。

 そういう戦術面のミスならまだしも、子のリーチに対して強気に出すぎたり、そりゃもう散々の打ち方……。

 

 と、まぁ、こういう訳で、こなれたルールから、違うルールに変わると、なかなか対応しづらいですよね、という程度の世間話でした。

 

 

2017/04/20 四人麻雀と三人麻雀③

 

 〇四人麻雀と三人麻雀のお話③

 

 前回は、三人麻雀においてトばないことの重要性を、お話ししましたが、

「トばない」だけでは勝てない、というのも、確かなお言葉。

 という訳で、サンマにおいて、どのようにすれば勝てるのか、ということを、自分の知っている限り、主観的に、色眼鏡を掛けたうえでお話したいと思います。

 とはいえ、劇的にトップ率が変わるようなものではなく、心がけておくだけで、心なしか一年間の収支がわずかがに上がる、程度のものに過ぎませんし、

 むしろこの記事を読んだおかげで、本来の自分の麻雀のバランスが崩れて、負けが込む可能性もあります、と重ね重ねお断り申し上げます。

 

f:id:d_sow:20170415075855j:plain

 

続きを読む

2017/04/19 2017年春アニメ感想②

 

2017年春アニメと感想②

 

 春アニメもスタートしてしまった、二話目、三話目に突入し、人によっては、そろそろ「視聴継続アニメ」と「打ち切りアニメ」の判断が付き始めるころになりました。

 

 だから、いまさら第一話の感想の必要性に疑問を感じつつも、自分の見ているアニメくらいは、自身の整理のためにもレビューを書いていこうかという所存。

 

 今期は前期に引き続き、どれもおもしろくって、ぜんぶ追いかけようとするだけで、余暇がなくなりそうで、それだけが唯一の心配事です……。

 

 という訳で、さっそく、

 

続きを読む