麻雀と読書生活と

日本プロ麻雀協会のD2リーガーのブログ

2017/04/20 四人麻雀と三人麻雀③

 

 〇四人麻雀と三人麻雀のお話③

 

 前回は、三人麻雀においてトばないことの重要性を、お話ししましたが、

「トばない」だけでは勝てない、というのも、確かなお言葉。

 という訳で、サンマにおいて、どのようにすれば勝てるのか、ということを、自分の知っている限り、主観的に、色眼鏡を掛けたうえでお話したいと思います。

 とはいえ、劇的にトップ率が変わるようなものではなく、心がけておくだけで、心なしか一年間の収支がわずかがに上がる、程度のものに過ぎませんし、

 むしろこの記事を読んだおかげで、本来の自分の麻雀のバランスが崩れて、負けが込む可能性もあります、と重ね重ねお断り申し上げます。

 

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 〇トップとはなにか?

 

 では、トップとはなんでしょうか。

 そんなもの、麻雀のルールを知らなくたって、答えられるでしょう。

 最後に点棒を一番多く持っていた者がトップ。これは揺るがぬ真実です。(*1)

 だから、道中の点棒なんていうのは、それほど気にするようなものでもなく、

 トばないようにだけ心がけていればよいのです。

 仮に、東三局で残り1000点に陥ろうとも、オーラスが終了した時点で、点棒がトップでさえあればよいのです。

 当たり前の話だ! と激昂する方もいらっしゃるでしょうが、これを常に頭の片隅に置いておくだけでも、気持ちの面でもずいぶん楽になり、焦って仕掛けて、自ら泥沼にはまってしまう、ということが少なくなるので、ぜひ、忘れず心に留めておいてください。

 

 では、どうやったら、東三局残り1000点のような状況から脱することができるのか。

 ポイントは、前回、前々回の記事でも申しました、「親」です。

 親をうまく使うこと、これがサンマ上達の一歩と言えるでしょう。

 というのも、サンマでは、ヨンマ以上に親が主導権を握るゲームだからです。

 それは当然、親の平均打点が、ヨンマに比べて非常に大きいから、という一因から派生して、ひとりの子が親に喧嘩を吹っ掛ければ、もうひとりの子は簡単に降りてしまう、という事態になりがち、ということも原因に挙げられます。

 ヨンマなら、ひとりの親に対して、ひとりの子だけが攻めあがる、という事態はそれほど多くなく、たいてい「2:1」の状況が多いのですが、サンマはその限りではない、という訳です。

 親からしても、当然一番いい状況は、リーチを掛けて一人旅、ですが、仮に子の片方が勝負してきて、もう片方が下りている、という状況も悪くありません。むしろ和了りも期待出来たり、大きく点棒差を詰めることができたりするので、喜ぶ人もいるかもしれません。テキサス・ホールデムにおける、アイソレートという技術に少し似ていますね。

 そしてもちろん、勝負の肝は二度目の親。つまり、南入してからの親が勝負の分かれ目です。ここでいかに点棒を稼ぐか、いかにボーダーゾーンまで持っていくかが、ひとつの分かれ目といっても過言ではありません。

 サンマに不慣れ、という人は、親番の時は、もはや全ツッパする、と心に決めた方が、下手に降りるよりかもアドバンテージは大きいでしょう。仮に、親番だからと突っ込みすぎて、結果としてその半荘でトップが取れなかったとしても、後々のゲームにおいて、他のプレイヤーに「こいつは親で全ツしてくるな」と印象付けられれば、自然と、軽々な仕掛けなどが減って、親番でより有利にプレイを進められるでしょう。

 

 〇もしもほとんどトップが取れそうになかったら?

 

 仮に、どれだけ親番で頑張ったところで、オーラスやラス前時点でトップが厳しい、という状況は多々あるでしょう。そういう時、どうすればいいのでしょうか。

 そうなったらあとはもうトばないように一意専心。下手なリーチを掛けて親にトばされるのも勘弁願いたいですし、もはや1000点棒だって惜しい状況なのですから。

 かといって、亀みたいに首を引っ込めてしまっていては、それこそ親の思うつぼ。親の現物をできるだけ確保したまま、なんとかヤミテンを入れたいものです。

 

 

 サンマの核心は、やはりなんといっても親番です。サンマの基本和了打点は、跳満くらいですから、これを一度ツモ和了するだけ27000点差がひっくり返り、二度ツモ和了れば、合計57000点もの点差が変わります。サンマの持ち点は、全員合算しても105000点ですから、オーラスで点棒が一万点ギリギリでも、まず逆転可能なのです。

 

 

 バタバタと、取り留めない容量の得ない文章を、並べ立てるだけになってしまいましたが、どうぞご容赦を。いつか、もっときちんとまとめた記事を書くことができたら、その時は、ぜひともまた見てやってください。