2017/05/03 三人麻雀の話 初心者編①

 

〇三人麻雀の話 初心者編①

 

 日本プロ麻雀協会に所属した身として、やはり自分もなにかしら世間様に対して、麻雀というものを通して、貢献していきたいと思う気持ちが、ふつふつと沸き始めた午後の昼下がり。

 さて、なにか書こうと筆を持つに至った次第ですが、麻雀の面白さ、楽しさ、知的ゲームとしての完成度は、他のお歴々が、すっかり解説されて、その上、書籍にまでしてしまっている訳ですから、こんな若輩者がいまさらそこに嘴を挟むのもいかがなもの。

 そういう訳で、じゃあ自分にしかできないことをしよう――と思って、考え付いたのが、やはり三人麻雀のこと。サンマ、三麻と呼ばれて久しいこの競技ですが、やはり知名度はいまひとつ。精々、「萬子がないんでしょ?」「北を抜くんでしょ?」程度の認識です。

 地方によってルールが微妙に異なったり、現在大阪で主流のサンマは天鳳でプレイできるものとはまた違ったものであることを、伝えていければ、と愚考する次第であります。

 

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〇大阪式三人麻雀とドラ

 

 三人麻雀の様式は、冒頭でも述べた通り、三人でプレイすること、そして萬子の二~八がないこと、のふたつであることは、皆様もご承知の通り。

 では、赤牌を含むドラの扱いはどうなっているのでしょうか。

 いま四人麻雀フリーの主流は、やはり赤ドラが一枚ずつ。それが鳴き祝儀だったり、あるいは面前祝儀だったり、もしくはリーチ祝儀かどうかは、店舗によるでしょうが、基本は表ドラ4枚+裏ドラ4枚+赤ドラ3枚の11枚基本構成。すなわち、11/136枚=8%のドラです。

 一方、大阪式三人麻雀のフリーの主流は、全赤華アリ。五筒、五索はぜんぶ赤ドラで、その上、「華」(北の場合もある)と呼ばれる特殊な牌を、ドラとして扱います。つまり、表ドラ4枚+裏ドラ4枚+赤8枚+華4枚=20枚基本構成。20/112枚=18%もの牌が、ゲーム開始時点で用意されている訳です。

 この時点で、いかに大阪式三人麻雀が特異なものであるかはご理解いただけると思います。

 その代わりといっては、なんですが、持ち点は35000点持ちの40000点返しであるルールを採用していることが多く、一度、二度の跳満放銃程度ならば堪えられるように設計されてあります。

 

 だからと言って、飛ばない訳ではない!

 

 むしろ、三人麻雀はいかに相手をトばすかに注力して行うゲームといっても過言ではないでしょう。それは換言すれば、いかにトばないように点棒を守りきるか、のゲームとも。

 大阪式三人麻雀においては飛ばないことが大事! というのは、以前の僕の記事でも取り上げましたから、ここでは、少しばかり、実践に際したよりプラティカルな内容について触れていきたいと思います。

 

 〇大阪式三人麻雀の押し引き

 

 麻雀が押し引きが大切、というのは、きっと皆さまも耳にタコができるくらいお聞きの格言でしょうが、三人麻雀においては、もはやマキシム程度のものではなく、一種の誓約、戒めのようなものといってもいいほどに、押し引きが重要視されます。

 そして、この押し引きのメリハリをくっきりつけることが、初心者脱却の一番の近道であるとも、僕は考えます。

 そこで、僕から、初心者の方は必ず守るべきギアスを授けたいと思います。

 

 ①行くなら行ききれ
 ②オリるならオリきれ

 

 一見、別に大したことのない言葉のように思います。畢竟、中途半端はいけないよ、というだけのことに違いありません。が、これを遵守できていない三麻初心者(特に、四人打ち出身!)が、案外多いこと多いこと。

 説得力を持たせるために、少し解説します。

 

 ①行くなら行ききれ

 要するに、和了する気なら全ツしろ、ということ。現在の四人麻雀のルールでも、相手が親リーでもない限り、ある程度の行き腰で臨むのがベターな戦略とされていますが、特に三人麻雀においては、仮に相手が親リーだからといって、行くのなら全ツするべきです。

 ②オリるならオリきれ

 やはり言葉通り、和了する気がないのなら、ベタオリしろということ。四人麻雀においては、親の一鳴き程度になら様子を見ながら押して、聴牌気配が出たらオリる、という選択肢もありますが、三人麻雀においては悪手となりがちです。三麻においては一鳴き聴牌なんて当たり前ですし、それが跳満聴牌ということもザラにありますから。

 

 よく三麻に興じているセットグループから、「回る」もしくは「回す」という言葉を耳にしますが、三麻においては、よほどの技術がない限り、怪我の素です。

 先制リーチに対して、下手に筋を追いかけて、愚形に突き刺さって倍満、なんてことも珍しくありません。そうするくらいなら、まっすぐ一直線に全ツッパして、もし振り込んだなら、仕方がないと割り切った方が、精神衛生的にも良いでしょう。

 それに、リーチに対してまっすぐ来る相手というのは、やはり恐ろしいものです。とりあえず聴牌したから愚形だけどリーチしたものの、無筋を二枚、三枚と通されて、挙句追っかけられた上に放銃、となった時、先制リーチをした側のダメージは計り知れません。

 

 

 という訳で、三人麻雀の「押し引き」というものについて、少し書かせてもらいました。なにかの参考になれば、幸いと思います。